野良あがりちーたんのぶろぐ

先日保護した野良猫のちーたんのとの日々を綴ります

2014.12.28ちーたん保護の日パート2

 つづき

   

 そして朝になりました。私の知っている先生の病院が10時からになっていたので、とりあえず、9時にかけると先生が出てくださりました。どうにか捕獲したいがどうしたらいいかと症状を伝えました。先生は捕獲機のレンタルができること、傷口から黴菌が入るだろうこと、今日からお正月休みだが午前中は休み中もいてるから、元旦でも捕獲できたら電話してきてと言ってくださいました。

 やはりこの先生だと思い、9時半母と共に捕獲を開始しようと、公園に向かいました。1時間ほどでてきません。もしかして、、、といやなことを考えてしまいます。

 寒空の中、ちーたんはいつものように走ってきました。やはり鳴くことなく無言でやってきました。痛かったのでしょう。また自分のおなかから飛び出たお肉をなめています。明るくなった朝に見ると、足もとまでかぴかぴになった血がついていました。そして、飛び出たお肉にはたくさんの砂がついていて、見るも無残な姿でした。猫缶とカリカリと洗濯ネットを持って近づきます。

 

 一度目、洗濯ネットをかぶせて、キャリーまで運ぶ間に逃げてしまいました。ちーたんはかなり大きいのです。6KGは超えていると思います。警戒しだしたちーたんは私から遠ざかっていきます。しかし、痛みからか空腹からか、見える範囲にはいてました。次失敗したら私はこの子を見殺しにするのと一緒だと思いました。

 

 再びカリカリと猫缶を持っていきますが、逃げていきます。遠い位置から私のことを見てきます。砂の上でごろごろするたびにお腹から出ているお肉に砂が付きます。なんでこんな時にごろごろするのか不思議でなりませんでした。

   

 そして第二のチャンス。私の心臓が飛び出そうなくらいドキドキします。今回は失敗できない。これを失敗したらちーたんは私への警戒心から数日間は出てこないでしょう。そして、その間にすいじゃくしてしまうだろうと思いました。おまけに、今日の天気予報で、夕方から雨になっていました。濡れることに抵抗がない子なので、傷が濡れたらもう膿んでしまうだろうなどと思いながら、ネットをかぶせました!!

 

 捕獲成功!!今回はいい具合に頭がネットにきれいに入ってすごくおとなしかったです。さあーここから、車で飛ばして30分のところにある病院に行きます。母と別れてひとりで行く予定だったのですが、車に乗せたとたんキャリーのカギをこわして出ようとします。それはそうですよね、だって急にあんなに狭い所に入れられて、なにするねん!!って思ったと思います。ひとりでキャリーの扉を抑えながら運転することはできないので、母を呼び戻し、抱えておいてもらうことにしました。

 

 それでもすごい力で開けようとしてきます。母は、あしたうでが筋肉痛になるわ。と言っていました。そして、全力で鳴いていました。

 

 道もすいていたこともあり、すんなり病院に着きました。

 

 先生「野良やから普通に見られへんし麻酔打っていいか?」

 私「はい」

 

5分後診察室に呼ばれた私。そこには麻酔が効きかかってうつろなおめめのちーたんがいました。助けてーと言わんばかりのその切ないまなざしに涙が出そうになりました。

先生「やっぱりヘルニアが破けて中身が出てるからこのまま手術するわ」といわれました。

私「ハイ、、、」

あまりにもかわいそう過ぎてお願いしますというのも忘れて、診察室を後にしました。

 夕方迎えに来てねと言われ、その後看護婦さんが去勢手術もしますか?と聞きに来られたので、ハイとこたえ、耳カットはどうしますか?と聞かれ、私はちーたんが怪我か病気をした時にはおうちに招き入れようと思っていたのですが、思いのほか若い時にこんなことになってしまったので、お外に出たくなる可能性も考えて、耳カットは少しだけお願いしました。1年以上野良だと家に入れることは難しいと昔に言われたことがあるからです。

   

そしていったん帰ることにしました。この時点で午前11時30分で、発見から8時間ほど経っていました。

つづく

 

 

2014.12.28ちーたん保護の日

 今日は衝撃的なちーたん保護の日のことを思い出して書きたいと思います。  ちーたんは2014.7.7生まれで野良ちゃんでした。ちーたんは男の子です。詳しい出会いはまたのちに書くとして。  ちーたんは私の住んでいる所の前にある公園に住んでいました。たくさんの人に可愛がられて、緑豊かな場所でのびのび育っていました。もちろんいい大人猫になっていたので、時には喧嘩をしているところも見ました。そんな現場を見ていたので去勢をした方がいいかなあという声も上がっていました。  男の子って行動範囲が広がっていって、いなくなることが多いのに、ちーたんは常に公園周辺にいました。私は3階に住んでいるのですが、玄関を開ければ、遠くからにゃーにゃーいいながら走ってきて、建物の下で待っていてくれました。 そんな性格なので、私が知っているだけで7人の人が可愛がっていました。

   

 ちーたんにはある特徴があって臍ヘルニア持ちの猫ちゃんでした。いわゆる『でべそ』です。テニスボールを半分に切ったくらいの大きさの半球がお腹についています。分かりやすい写真がこちら。

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おなかのぽっこりわかりますか。ネットで調べるとこれが破けたらたいへーんって書いてあったんですが、この子のお父さんももっと大きなぽっこり持ちでしたが元気に生活していたし、私自身も昔近所にいてた野良ちゃんがもっと大きなぽっこりだったので、さほど気にすることもなく、かわいいぽっこりだねーなんてのんきに考えていました。もちろん、どこかでこすってないかなあーっと会うたびにけがをしてないかのチェックはしていました。

   

 そして忘れもしない2014.12.28。午前3時ごろ、忘年会終りの私はホロ酔いで帰ってきたところにちーたんは現われました。いつもはニャーニャー言いながら来るのにこの日は、足もとに無言で、やってきました。前日はあっていなかったので、

「元気やったー?」とか聞きながら、いつもいく公園のベンチに行きました。私のお膝の上で毛づくろいを始めたのですが、なんだかいつもと違うな、恐る恐る毛づくろいをしている感がありました。

 私の頭の中に???がいっぱいになり、私に背中を向けていたちーたんをひっくり返しておなかを見ると、ぽっこりが裂けて、そこには、ぽっこりから飛び出たソーセージ2本分くらいのお肉が、垂れ下っている状態でした。いま思い出しても涙が出ます。

 ちーたんはそのお肉を恐る恐るなめていたのです。顔を見ると眼には涙がいっぱい溜まっていました。

 

 さあー、一気に酔いが覚め、パニックに陥った私は、公園をうろうろします。そのあとをちーたんはついてきます。幸い猫カリをものすごい勢いで食べていたので、まだ弱ってはいません。ただ、寒いのと感染症が怖いのと私が今車を運転できないのと、いろいろ頭に浮かんで、とりあえず車に乗せて一緒に朝を迎えようといったん家に帰り、湯たんぽを用意したり、しているうちに、出てこなくなってしまいました。

 

 救急病院に電話したら、検査や手術で20万は確実にかかるし、朝6時までに連れてきてください、じゃないと病院が閉まりますと言われました。

 

 正直助けてあげたいけど20万もないし、朝6時隣の隣の市にある救急病院には間に合わないと思いました。

 とりあえず、ちーたんの生命力にかけて、私の実家の近くの親切な先生の所に朝、電話してみようと思い、アルコールを抜くためにお風呂につかり、キャリーがなかったのと、ひとりでは捕獲できないと思ったので、母に電話して、朝来てもらうことにしました。

   

つづく

新年のごあいさつ&はじめまして

 はじめましてと新年のごあいさつを一緒にさせていただきます。

   私は先日猫の保護をしました。いろいろあってとても大変でしたが、その保護ねこのちーたんとの1年半の日々とこれからについて書いていきたいと思います。野良猫の大変さや保護についても私なりの解釈で書いていけたらなあと思っています。

   そして2015年1月1日をちーたんが生きて年越ししてくれたことに感謝してこのブログの初めてごあいさつとしたいと思います。